「CLSを改善したのに検索順位が上がらない」そんな悩みを抱えていませんか。CLSは順位を押し上げる魔法ではありませんが、順位を落とさないために欠かせない指標です。本記事では、CLSの正しい考え方、評価の仕組み、即効性のある改善方法、チームでの運用ポイントまでを実践的にまとめています。

- CLSとは?スコア悪化の3原因と即効改善法
- CLSスコア悪化の3原因(理由)を特定:発生領域・要因・問題を切り分ける
- まず測定・計測:無料ツールでCLSを可視化し分析する方法(Google推奨)
- 即効改善法:最短でCLSを改善する7つの対策(方法)
- どの対策から優先すべきかの判断基準
- ケース別:ECサイトでCLSが悪化しやすい箇所と改善チェックリスト
- 改善後の検証と運用:スコア低下を再発させない準備と監視
- よくある質問:CLSに関する誤解を解説
- まとめ:原因→測定→改善でCLSスコアを安定させ、SEOと体験を向上させる
- CLS(累積レイアウトシフト)に関するその他有益情報
- 口コミ・体験談集
- トラブルシューティング
- Q&A集:CLSとは何か・改善・SEO影響までよくある疑問を解説
- 行動チェックリスト(保存版)
- 【まとめ】
CLSとは?スコア悪化の3原因と即効改善法
CLSとは?(Cumulative Layout Shift)Webのレイアウトがずれる指標を解説|Core(コアウェブバイタル)とSEOの関係
CLSとは、Webページを表示したときに、画面内の要素がユーザーの意図とは関係なくズレてしまう度合いを数値化した指標です。
ページの読み込み中や表示直後に、文字や画像、ボタン、リンクの位置が動いてしまう現象を評価対象としています。
正式名称は「Cumulative Layout Shift(累積レイアウトシフト)」で、
“どれだけレイアウトのズレが積み重なったか”を測定する指標である点が大きな特徴です。
CLSは、Googleが提唱するCore Web Vitals(コアウェブバイタル)の一つであり、
ページの使いやすさや快適さ、つまりユーザー体験(UX)を定量的に評価するための重要な基準として位置付けられています。
ページを開いた瞬間は問題なさそうに見えても、
読み込み途中でレイアウトが動くことで、ユーザーは無意識にストレスを感じています。
例えば、
「読み込み中にボタンの位置が突然ずれて、意図しない場所をタップしてしまった」
「記事を集中して読んでいたのに、広告が差し込まれて文章が飛んだ」
「商品ページで価格を見ようとした瞬間に表示が動き、誤クリックした」
こうした体験が、まさにCLSが問題視している現象です。
CLSは単なる見た目の問題ではありません。
レイアウトが不安定なページは、
・直帰率の増加
・滞在時間の短縮
・回遊率の低下
・コンバージョン率(CV率)の悪化
といった形で、ユーザー行動に直接的な悪影響を与えます。
その結果として、
Googleからの評価も下がりやすくなり、
SEO全体のパフォーマンス低下につながる可能性が高くなります。
現在の検索順位が伸び悩んでいる場合、
コンテンツの質や被リンク以前に、
CLSが足を引っ張っているケースも決して珍しくありません。
CLSとは何の略?Shift/Layoutの意味と「シフト」が起きる現象
CLSは、
「Cumulative(累積)」
「Layout(レイアウト)」
「Shift(ずれ)」
この3つの英単語の頭文字を取った略称です。
つまりCLSとは、
ページ表示中に発生するレイアウトのズレが、どれだけ累積したかを示す指標だと理解できます。
ここで重要なのは、
「1回ズレたかどうか」ではなく、
ユーザーが操作するまでに何回・どれだけズレたかが評価対象になる点です。
一度の小さなズレでも、
それが複数回発生すればCLSスコアは悪化します。
具体的には、
・画像が後から読み込まれ、文章やボタンが下に押し出される
・広告やおすすめ枠が突然挿入され、リンクの位置が変わる
・Webフォントの読み込み後に文字幅が変わり、行がずれる
こうした現象はすべて「Layout Shift」としてカウントされます。
特に注意すべきなのは、
ユーザーがスクロールやクリックを行う前に起きたズレです。
このタイミングで発生したズレは、
CLSスコアに強く影響し、評価を大きく下げる原因になります。
ユーザーが操作してからの変化よりも、
“操作前に勝手に動く”ことが、CLSではより問題視されます。
スコアの評価基準(良好・要改善・不良)と低下が与える影響
CLSは数値で評価され、
Googleは明確な評価基準を設けています。
・0.1以下:良好(Good)
・0.1超〜0.25以下:要改善(Needs Improvement)
・0.25超:不良(Poor)
この数値が大きくなるほど、
「ユーザーにとってストレスの多いページ」と判断されます。
CLSスコアが悪化すると、
ユーザーはページを使いづらいと感じやすくなります。
その結果、
・誤タップによる即離脱
・意図しない広告クリックによる不信感
・記事や商品情報を最後まで読まない
といった行動が連鎖的に発生します。
Googleは近年、
「ユーザー体験を重視する姿勢」を明確に打ち出しており、
Core Web VitalsをSEO評価に組み込んでいます。
そのため、
CLSが悪いページは、
短期的だけでなく中長期的にも検索結果で不利になりやすいのが現実です。
「clsとは医療」「金融」「貿易」「it」「プログラミング」「とはベンツ」との違い:CLSとはWebの指標(混同しない)
「CLS」という略語は、
Web業界以外でも非常に多く使われています。
そのため、検索結果には
医療・金融・貿易・IT・自動車関連など、
まったく異なる意味のCLS情報が混在しやすくなっています。
例えば、
・医療分野で使われるCLS
・金融商品や制度の略称としてのCLS
・貿易や物流用語としてのCLS
・ITやプログラミング分野の別概念
・メルセデス・ベンツの車種名「CLSクラス」
これらはすべて、
Webパフォーマンス指標としてのCLSとは無関係です。
しかし検索ユーザーの中には、
「CLSとは何か」を調べる過程で、
別分野の情報に迷い込んでしまう人も少なくありません。
そのため、
記事内で
「ここで扱うCLSはWebの指標である」
と明確に切り分けて説明することは、
・読者の混乱を防ぐ
・直帰率を下げる
・SEO的な評価を高める
という点で、非常に効果的です。
Web・SEO文脈でのCLSは、
「Cumulative Layout Shift」一択であることを
しっかり押さえておきましょう。
CLSスコア悪化の3原因(理由)を特定:発生領域・要因・問題を切り分ける
CLSが悪化する原因は、
実は無数にあるようでいて、
ほぼ決まったパターンに集約されます。
CLS対策がうまくいかない多くのケースは、
「とりあえず修正してみる」
「思いついた箇所から直す」
といった場当たり的な対応が原因です。
CLSは、
・どこで
・なぜ
・どのタイミングで
レイアウトが動いているのかを把握しなければ、
いくら修正しても改善しません。
重要なのは、
発生領域(場所)・要因(原因)・問題の種類を切り分けて考えることです。
ここでは、
実務でCLSスコア悪化の大半を占める
「3つの主要原因」を、
それぞれ詳しく解説します。
この3点を理解するだけで、
CLS対策の8割は見えてきます。
原因1:画像・動画のサイズ未指定で位置が移動(ずれ)する
CLS悪化の原因として、
最も多く、最も見落とされやすいのがこのパターンです。
画像や動画にサイズ指定がされていない場合、
ブラウザは
「この場所に、最終的にどれくらいの高さが必要なのか」
を事前に判断できません。
そのため、
ページのHTMLを先に描画し、
画像や動画は後から読み込まれます。
結果として、
メディアが表示された瞬間に、
下にあるテキストやボタン、リンクが
まとめて押し下げられる現象が発生します。
この動きこそが、
CLSとして強くカウントされるレイアウトシフトです。
特に注意が必要なのは、
以下のような要素です。
・記事の冒頭にあるアイキャッチ画像
・本文中に挿入される説明用画像
・YouTubeなどの動画埋め込み
・ECサイトの商品画像
これらは、
CLS悪化の温床になりやすい代表例です。
一つ一つのズレは小さく見えても、
ページ内で複数回発生すれば、
CLSスコアは簡単に「不良」判定に達します。
「画像は表示されているから問題ない」
と考えるのは非常に危険で、
サイズ指定があるかどうかが最大の分かれ道になります。
原因2:フォント読み込みでテキストがシフト(FOIT/FOUT)する
画像と並んで、
CLSの代表的な原因となるのが
Webフォントの読み込みによるテキストのズレです。
Webフォントは、
ページ表示時に外部から読み込まれるため、
表示タイミングに差が生じやすいという特性があります。
このときに発生する現象が、
次の2つです。
・FOIT(Flash of Invisible Text)
・FOUT(Flash of Unstyled Text)
FOITは、
フォントが読み込まれるまで
文字が一瞬表示されない現象です。
FOUTは、
一度システムフォントで表示された後、
Webフォントに切り替わる現象です。
どちらの場合も、
フォントが切り替わるタイミングで
文字幅や行間が変わるため、
テキスト全体の高さが微妙に変化します。
この変化によって、
周囲の要素がわずかに動き、
CLSが発生します。
このズレは、
ユーザー自身が
「ズレた」と自覚しないほど小さいこともあります。
しかしCLSは、
体感ではなく数値で評価される指標です。
「気づかない程度」のズレであっても、
しっかりとCLSとして加算され、
スコア悪化の原因になります。
特に、
見出し・本文・価格表示など、
文字量が多いページほど影響は大きくなります。
原因3:JavaScriptや広告/埋め込みで後から要素が挿入されレイアウトが変化する
3つ目の原因は、
動的コンテンツによる後出し表示です。
JavaScriptを使って表示される要素は、
ページの読み込み後に
追加・変更されるケースが多く、
CLSに非常に悪影響を与えます。
代表的な例は、
以下のような要素です。
・広告バナー
・おすすめ記事表示
・キャンペーン告知
・ポップアップ
・SNSの埋め込み表示
これらが、
既存コンテンツの上部や途中に挿入されると、
下にある要素が一気に押し下げられます。
この「まとめて動く」挙動は、
CLSスコアに最も強い影響を与えます。
特に危険なのが、
ファーストビュー付近で発生するズレです。
ユーザーが
まだスクロールやクリックをしていない状態で
画面が大きく動くと、
CLSは一気に悪化します。
広告や埋め込み自体が悪いのではなく、
「どこに」「どのタイミングで」
表示されるかが問題なのです。
後から要素を追加する設計は、
CLS対策において
最も避けるべき構造と言えます。
まず測定・計測:無料ツールでCLSを可視化し分析する方法(Google推奨)
CLS改善に取り組むうえで、
最初に必ず押さえておくべき考え方があります。
それは、
「感覚」ではなく「数値」で把握することです。
ページを見て
「そんなにズレていない気がする」
「体感では問題なさそう」
と感じていても、
CLSは人の感覚では判断できません。
CLSは、
ユーザーの操作前後に起きた
レイアウト変化を数式で評価する指標であり、
目視では分からない小さなズレも確実に加算されます。
だからこそ、
改善の第一歩は
「どこがどれくらい悪いのか」を
数値として把握することです。
Googleは、
CLSを正しく測定・分析するために
複数の無料ツールを提供しています。
これらを正しく使い分ければ、
専門的な知識がなくても
CLSの問題点を十分に洗い出すことが可能です。
ここでは、
実務で特に重要な
3つのGoogle推奨ツールについて、
役割と使い方を詳しく解説します。
Search Consoleでコアウェブバイタル(Core Web Vitals)を確認しECサイトも評価する
CLS測定の起点となるのが、
Google Search Consoleです。
Search Consoleでは、
実際のユーザー行動を基にしたフィールドデータを使って
CLSが評価されます。
これは、
実際に検索経由で訪れたユーザーが
どのような環境でページを閲覧し、
どれだけレイアウトシフトを体験したか
という“現実のデータ”です。
そのため、
SEO評価に最も近い指標として
必ず確認すべきツールと言えます。
Search Consoleの
「コアウェブバイタル」レポートでは、
CLSを含む評価が
・良好
・要改善
・不良
の3段階で表示されます。
さらに、
URL単位だけでなく
テンプレート(ページグループ)単位で
問題を把握できるのが大きな特徴です。
ブログであれば、
・記事ページ
・カテゴリーページ
ECサイトであれば、
・商品詳細ページ
・商品一覧ページ
・カート/決済ページ
といった単位で
CLSの状態を把握できます。
このため、
ECサイト運営者やブログ運営者にとって
Search Consoleは必須のチェック項目です。
特に、
「不良」や「要改善」に分類されたURL群は、
優先的に対策すべき領域です。
全ページを一気に直そうとするのではなく、
Search Consoleで問題が出ている箇所から
段階的に対応していくのが、
最も効率的なCLS改善方法です。
PageSpeed Insights/LighthouseでCls(CLS)を計測:原因候補を洗い出す
Search Consoleで
「どこが悪いか」を把握したら、
次に行うべきなのが
原因の特定です。
その際に活躍するのが、
PageSpeed InsightsとLighthouseです。
PageSpeed Insightsでは、
ページURLを入力するだけで、
・CLSのスコア
・良好かどうかの判定
・改善すべき項目
が一覧で表示されます。
特に重要なのは、
改善候補が具体的な指摘として表示される点です。
例えば、
・「画像要素に明示的なサイズが指定されていません」
・「レイアウトシフトの原因となる要素があります」
といった形で、
CLS悪化につながっている要素のヒントが示されます。
Lighthouseは、
PageSpeed Insightsと同じ評価ロジックを使いながら、
ローカル環境や検証環境でも実行できるツールです。
これにより、
・本番公開前
・修正後の確認
・テスト環境での検証
といった場面でも
CLSをチェックできます。
開発者でなくても、
表示される警告文や評価コメントを読むだけで、
「画像が怪しい」
「広告が原因かもしれない」
といった
原因の見当をつけることが可能です。
Search Consoleが
「結果を見るツール」だとすれば、
PageSpeed InsightsとLighthouseは
**「原因を探るツール」**と考えると分かりやすいでしょう。
Chrome DevToolsでレイアウトシフトの発生箇所(領域)と距離を確認する
CLSを
さらに深く、正確に分析したい場合に使うのが
Chrome DevToolsです。
Chrome DevToolsには、
**「Layout Shift Regions」**という機能があり、
CLSが発生した箇所を
画面上で直接確認できます。
この機能を使うと、
・どの要素が
・どのタイミングで
・どれくらい動いたのか
を視覚的に把握できます。
単に
「CLSが悪い」という情報だけでなく、
実際に動いた要素そのものが分かるため、
非常に精度の高い分析が可能になります。
例えば、
・広告が表示された瞬間にズレた
・フォント切り替えでテキストが動いた
・画像読み込みで下の要素が押し下げられた
といった動きが、
一目で確認できます。
これにより、
「ここを直せばCLSが改善する」
という
ピンポイントの修正ポイントを特定できます。
やみくもにCSSやHTMLを触るのではなく、
問題が起きている箇所だけを的確に修正できるため、
作業効率も大きく向上します。
即効改善法:最短でCLSを改善する7つの対策(方法)
CLS対策というと、
大規模なコード修正や設計変更を想像しがちですが、
実際には小さな改善の積み重ねで大きくスコアが改善するケースが非常に多いです。
ここからは、
「今日からすぐに実装できる」
「専門的な知識がなくても着手できる」
即効性の高い対策を中心に紹介します。
CLS対策は、
難易度の低いものから順に対応することが重要です。
まずは確実に効果が出やすい対策から実施し、
その後、細かい調整に進むことで、
無駄な作業や迷いを減らせます。
画像・動画はwidth/height(サイズ)指定とアスペクト比でスペースを事前確保する
CLS改善で
最も即効性があり、
最も効果が大きい対策が
画像・動画のサイズ指定です。
すべての画像・動画に
widthとheightを指定するだけで、
CLSスコアが劇的に改善するケースは珍しくありません。
サイズ指定がない場合、
ブラウザは
「この画像が最終的にどれくらいの高さになるか」
を事前に判断できません。
その結果、
テキストだけが先に描画され、
後から画像や動画が読み込まれた瞬間に、
下のコンテンツがまとめて押し下げられます。
これがCLSの典型的な発生パターンです。
最近では、
HTML属性のwidth/height指定に加え、
CSSのaspect-ratio指定も非常に有効です。
アスペクト比を指定しておけば、
画面サイズが変わっても
正しい比率でスペースを確保できるため、
レスポンシブ対応とCLS対策を同時に行えます。
画像や動画は、
「表示されているか」ではなく、
「表示前にスペースが確保されているか」
を必ず確認しましょう。
フォント最適化:preload・font-displayでずれを抑える
画像の次に見落とされやすいのが、
Webフォントによるレイアウトシフトです。
フォントが切り替わる瞬間に、
文字幅や行間が変化すると、
テキスト全体の高さが微妙に変わり、
CLSが発生します。
まず、
最低限行うべき対策が
font-display: swapの設定です。
これを指定するだけで、
フォント読み込み待ちによる
大きなズレを防げます。
さらに効果を高めたい場合は、
preloadを併用します。
preloadを設定すると、
重要なフォントファイルを
他のリソースより優先的に読み込めるため、
フォント切り替えのタイミングが安定します。
フォント対策は、
一度設定してしまえば
その後の運用負荷がほとんどないため、
早めに対応しておくのがおすすめです。
広告・埋め込み枠は固定サイズで確保し、後挿入の移動を防ぐ
広告や外部埋め込みは、
CLS悪化の最大要因の一つです。
しかし、
広告そのものが悪いわけではありません。
問題なのは、
「後から表示されて、既存コンテンツを押し下げる」設計です。
広告は、
「空けてから表示する」
これがCLS対策の鉄則です。
特に、
高さが変わる広告や
レスポンシブ広告の場合は、
最大サイズを想定して枠を確保しましょう。
「広告が表示されなかった場合は高さゼロ」
という設計は、
ほぼ確実にCLSを悪化させます。
広告枠は、
表示されるかどうかに関係なく
常に同じ高さを保つ
という意識が重要です。
JavaScriptでDOMを押し下げない:上部への挿入を避け、位置を安定させる
JavaScriptによる
動的な要素追加も、
CLSに大きな影響を与えます。
特に危険なのが、
ページ読み込み後に
既存コンテンツの上部へ要素を挿入する設計です。
この場合、
下にある要素が一気に押し下げられ、
CLSが大きく加算されます。
後から要素を追加する必要がある場合は、
・ページ下部に追加する
・オーバーレイ表示にする
・最初から枠を用意しておく
といった代替手段を検討しましょう。
「便利だから」「後付けしやすいから」
という理由で
上部挿入を選ぶと、
CLS対策としては逆効果になります。
CSSアニメーションはtransform中心にし、レイアウトを変えない
CSSアニメーションも、
使い方を間違えるとCLSの原因になります。
特に、
top・left・width・height
といったプロパティを変更すると、
レイアウトそのものが動いてしまいます。
これを避けるために、
transform: translate を中心に使いましょう。
transformを使えば、
要素の見た目だけを動かし、
レイアウト自体は固定したままにできます。
アニメーションが原因でCLSが発生している場合、
この変更だけで
一気に改善するケースもあります。
遅延読み込み(lazy load)でもシフトさせない:プレースホルダー設計
lazy load(遅延読み込み)は、
ページ表示速度を改善する有効な手法です。
しかし、
スペースを確保しないまま遅延読み込みを行うと、
CLSを確実に悪化させます。
lazy load自体が悪いのではなく、
問題は
「表示されるまでの仮枠がないこと」です。
画像や動画、埋め込み要素には、
必ずプレースホルダーを用意し、
表示前から
同じサイズの領域を確保しましょう。
これだけで、
lazy loadによるCLSはほぼ防げます。
「遊び(余白)」の設計:可変コンテンツの最大高さを見積もって領域を確保する
最後に重要なのが、
余白設計の考え方です。
レビュー数。
商品名の文字数。
翻訳テキスト。
キャンペーン文言。
これらは、
状況によって長さが変わる
可変コンテンツです。
可変要素に対して
ギリギリの高さしか確保していないと、
少し内容が増えただけで
レイアウトがズレてしまいます。
CLS対策では、
最大状態を想定して余白を取ることが基本です。
多少の余白が生じても、
ユーザー体験やSEOへの悪影響はほとんどありません。
一方で、
CLSが悪化すると、
SEO評価やCV率に
深刻なダメージを与えます。
「余白を取るのがもったいない」
と感じるより、
「ズレない設計を優先する」
という考え方が重要です。
これら7つの対策を
難易度の低い順に実施するだけで、
CLSは短期間で大きく改善する可能性が高いです。
どの対策から優先すべきかの判断基準
CLS改善を最短距離で進める考え方
CLS対策で最も多い失敗は、
「全部一気に直そうとして、途中で手が止まること」です。
CLSは複合要因で悪化していることが多いため、
優先順位を間違えると、労力の割にスコアが改善しません。
そこで重要になるのが、
「どこから手を付けるべきか」を判断するための基準です。
ここでは、
実務で迷わないための
優先順位判断の軸を整理します。
判断基準①:ファーストビューで起きているかどうか
最優先で対処すべきなのは、
ファーストビュー(画面上部)で発生しているCLSです。
ユーザーが
スクロールやクリックをする前に起きるズレは、
CLSとして最も強くカウントされます。
・ページ上部のバナー
・ヒーロー画像
・ランキング表示
・上部広告
ここでズレている場合、
CLSスコアは一気に悪化します。
そのため、
ファーストビューで起きているCLSは
他の要素よりも優先して修正するべきです。
判断基準②:クリック・タップ要素の近くかどうか
次に優先すべきなのは、
ボタンやリンク周辺で発生しているCLSです。
CLSが原因で、
・誤タップが起きる
・購入ボタンがズレる
・リンク先を間違える
こうした体験は、
ユーザー満足度とCV率を直接下げます。
たとえCLSスコア上の影響が小さく見えても、
ビジネスへの影響は非常に大きいため、
優先度は高く設定すべきです。
判断基準③:発生頻度が高いかどうか
1回だけ起きる大きなズレよりも、
何度も繰り返し起きる小さなズレの方が、
CLSスコアには強く影響します。
・記事内の画像すべてで発生している
・商品一覧の各カードで発生している
・スクロールのたびに起きている
こうしたケースは、
1か所直すだけで広範囲に効果が出るため、
非常にコスパの良い改善ポイントです。
判断基準④:修正コストが低いかどうか
CLS対策は、
必ずしも大きな改修から始める必要はありません。
・画像サイズ指定
・広告枠の固定
・font-display設定
これらは、
修正コストが低く、効果が大きい対策です。
まずは
「短時間で確実に改善できる箇所」
から対応することで、
CLS改善を前に進めやすくなります。
優先順位の基本ルールまとめ
迷ったときは、
以下の順番で考えると失敗しにくくなります。
ファーストビューで起きているか
クリック・タップ要素に影響しているか
発生頻度が高いか
修正コストが低いか
この4点を満たすものほど、
優先度を高く設定しましょう。
改善後に再発させないための運用ルール:CLSを“直し続けない”仕組み作り
CLS対策で本当に難しいのは、
「一度直すこと」ではなく、
**「再発させないこと」**です。
実務では、
・キャンペーン追加
・広告差し替え
・新コンテンツ公開
といった日常作業の中で、
知らないうちにCLSが再発します。
そこで重要になるのが、
運用ルールとしてCLSを組み込むことです。
運用ルール①:新しい要素は必ず「最大状態」を想定する
新しい要素を追加する際は、
必ず次の視点で確認します。
・最も長いテキストの場合はどうなるか
・画像が最大サイズで表示されたらどうなるか
・エラー表示が出たらどうなるか
「通常時」ではなく
**「最大時・異常時」**を基準に設計することで、
CLSの再発を防げます。
運用ルール②:「後から上に挿入しない」をチーム共通ルールにする
CLS再発の最大原因は、
既存コンテンツの上に要素を後挿入することです。
これを防ぐために、
・上部への後挿入は禁止
・必要なら最初から枠を用意
・またはオーバーレイで表示
といったルールを
チームで共有しましょう。
運用ルール③:リリース前にCLS視点で必ず確認する
機能追加やデザイン変更時は、
以下をチェックリスト化すると効果的です。
・レイアウトは動いていないか
・ファーストビューは安定しているか
・モバイル表示でズレていないか
これを
リリース前の必須確認項目にするだけで、
CLSの再発率は大きく下がります。
運用ルール④:Search Consoleを定期的に確認する
CLSは、
数値が悪化しても
すぐに気づけないケースが多い指標です。
そのため、
Search Consoleの
コアウェブバイタルを
定期的に確認する習慣が重要です。
・不良URLが増えていないか
・要改善が急に増えていないか
この2点だけでも
継続的にチェックしましょう。
運用ルール⑤:数値だけでなく「体感」も確認する
CLSは数値指標ですが、
最終的に大切なのは
ユーザー体験です。
実際に
・スクロールしてみる
・タップしてみる
・スマホで操作してみる
こうした体感チェックを
定期的に行うことで、
数値では拾えない違和感にも気づけます。
運用ルールの最終まとめ
CLSを再発させないために重要なのは、
「特別なことをする」ことではありません。
・後から足さない
・先に枠を作る
・最大を想定する
・定期的に確認する
この考え方を
設計と運用の前提条件にすることです。
そうすれば、
CLSは
「たまに直す問題」ではなく、
そもそも起きにくい状態になります。
ケース別:ECサイトでCLSが悪化しやすい箇所と改善チェックリスト
ECサイトは、
ブログやコーポレートサイトと比べて、
CLSが悪化しやすい要素が非常に多い構造をしています。
その理由は明確です。
ECサイトでは、
ページ上に表示される情報が多く、
しかもそれらが動的に変化する前提で設計されているからです。
商品画像。
価格表示。
割引・セール情報。
在庫状況。
ランキング順位。
レビュー件数。
広告やレコメンド表示。
これらが、
ページの読み込み中や
ユーザー操作に応じて切り替わります。
つまりECサイトは、
CLSが発生する条件が最初から揃っているサイト構造だと言えます。
CLS対策を意識せずに作られたECサイトは、
・トップページ
・商品一覧ページ
・商品詳細ページ
・カート/決済ページ
いずれか、もしくは複数箇所で
ほぼ確実にスコアが崩れます。
ここでは、
ECサイト運営で特にトラブルが集中しやすい箇所を
ケース別に整理し、
「どこを」「何を」「どう確認すればよいか」
がすぐ分かるチェック視点をまとめます。
ファーストビューのバナー・カルーセル・ランキングで起きるレイアウト問題
ECサイトのCLS対策において、
最も致命的なのがファーストビュー周辺のズレです。
トップページの上部には、
多くのECサイトで次のような要素が集約されています。
・大型キャンペーンバナー
・スライダー(カルーセル)
・人気商品ランキング
・期間限定セール告知
・新商品・おすすめ商品の訴求
これらは、
マーケティング的には非常に重要ですが、
CLSの観点では最もリスクの高いエリアでもあります。
よくあるトラブルとして、
次のようなケースが挙げられます。
「カルーセル内の画像が切り替わるたびに高さが変わる」
「ランキング件数が変わり、ブロックの高さが伸び縮みする」
「キャンペーン文言の長さで表示エリアが変化する」
これらのズレはすべて、
ユーザーがスクロールやクリックをする前に発生します。
そのため、
CLSとして非常に強くカウントされ、
スコア悪化の主因になりやすいのです。
ファーストビューで確認すべきチェックポイントは、
以下の通りです。
・すべてのバナーで高さが完全に統一されているか
・カルーセルは「最も高い状態」を基準に枠が確保されているか
・ランキング件数が増減しても周囲の要素が動かないか
・画像読み込み前から十分なスペースが確保されているか
ファーストビューは、
「動かさない」「変えない」「押し下げない」
これがECサイトCLS対策の絶対原則です。
商品一覧の画像比率・価格表示・在庫ラベルが起こすずれ対策
商品一覧ページは、
CLSの観点から見ると、
“地雷原”とも言えるエリアです。
理由は、
1ページ内に
同じ構造の要素(商品カード)が
大量に並ぶからです。
ここで起きるズレは、
一つ一つは小さくても、
繰り返し発生することでCLSが急激に悪化します。
商品一覧で特に多い原因は、
次のようなものです。
・商品ごとに画像の縦横比が異なる
・セール価格表示で行数が増える
・「在庫なし」「残りわずか」などのラベルが後から表示される
・レビュー数や評価表示の有無で高さが変わる
これらが組み合わさることで、
一覧のグリッド全体が
ガタガタとズレて見える状態になります。
商品一覧のCLS対策で最も重要なのは、
カード単位で「最大状態」を想定することです。
具体的な対策の基本は、
以下の通りです。
・商品画像は必ず同一のアスペクト比で統一する
・価格表示は割引時を想定し、常に2行分の高さを確保する
・在庫ラベルは非表示時でもスペースを持たせる
・レビュー表示の有無で高さが変わらない設計にする
「表示されない=高さゼロ」
という設計は、
CLSを確実に悪化させます。
商品一覧ページの安定性は、
・ページ回遊率
・商品詳細への遷移率
・CV率
・SEO評価
そのすべてに直結します。
一覧が安定していないECサイトは、
ユーザーから
「使いづらい」「見にくい」
と無意識に判断されてしまいます。
カート/決済でのエラー表示・クーポン欄追加によるシフトを防ぐ
カートページや決済画面は、
ECサイトにおいて
最も重要で、最も繊細な画面です。
このエリアで発生するCLSは、
そのまま
直接的なCV損失につながります。
特に注意すべきなのが、
次のような後出し表示です。
・入力ミス時に表示されるエラーメッセージ
・クーポンコード入力欄の追加表示
・送料や手数料計算結果の切り替え
・支払い方法変更による表示項目増減
これらが発生するたびに、
「購入ボタンの位置が動く」
という事態が起こると、
ユーザー体験は一気に悪化します。
購入直前でのズレは、
ユーザーに
「不安」「不信感」「操作ミス」
を与えやすく、
離脱の大きな原因になります。
この領域でのCLS対策は、
とにかくレイアウトを固定することです。
具体的な対策としては、
次の点を必ず押さえましょう。
・エラーメッセージ専用の固定エリアを最初から用意する
・クーポン入力欄は初期表示に含める(折りたたみ可)
・合計金額・送料表示エリアの高さを常に一定にする
・支払い方法変更で周囲が動かない設計にする
購入フローにおいては、
「レイアウトは絶対に動かさない」
という前提で設計することが不可欠です。
この意識があるかどうかで、
ECサイトの
CV率・信頼感・再訪率は
大きく変わります。
このように、
ECサイトでは
ページの種類ごとに
CLSが発生しやすいポイントが明確に存在します。
それぞれのケースで
最大状態を想定し、先に枠を確保する
という考え方を徹底することが、
CLS改善の近道です。
改善後の検証と運用:スコア低下を再発させない準備と監視
CLSは、
一度スコアが良くなったからといって、安心できる指標ではありません。
むしろ実務では、
「一度は改善したのに、いつの間にかまた悪化していた」
というケースの方が圧倒的に多いのが現実です。
その理由は、
CLSが日々の運用変更に非常に影響されやすい指標だからです。
新商品を追加したとき。
キャンペーンバナーを差し替えたとき。
期間限定セールを開始したとき。
広告タグを入れ替えたとき。
こうした作業は、
ECサイトやWebサイトでは日常的に行われます。
しかし、
その一つ一つが
CLS悪化のトリガーになり得ることを、
意識できている現場は多くありません。
だからこそ、
CLS対策では
「改善すること」よりも、
**「改善した状態を維持すること」**が重要になります。
そのために不可欠なのが、
改善後の検証フローと、
再発を防ぐための運用設計です。
リリース前の検査:CLSに強いコンポーネント設計と確認手順
CLS対策を
場当たり的にしないために、
最初に考え方を切り替える必要があります。
それは、
個別ページ単位ではなく、コンポーネント単位で考えることです。
多くのWebサイトは、
次のような部品(コンポーネント)の組み合わせで構成されています。
バナー。
商品カード。
価格表示ブロック。
CTAボタン。
ランキングリスト。
CLSに強いサイトを作るには、
これらを
**「再利用される前提の部品」**として設計します。
具体的には、
各コンポーネントについて、
次の3点を事前に定義しておくことが重要です。
・最大高さ(最も情報量が多い状態)
・表示パターン(通常/セール/エラーなど)
・非表示時の挙動(高さを残すか、畳むか)
これを決めずに実装すると、
後から条件が増えた際に、
必ずレイアウトが動き、
CLSが再発します。
リリース前のチェックでは、
必ず次の3パターンを確認しましょう。
・最小表示(情報が最も少ない状態)
・最大表示(割引・長文・ラベル全表示状態)
・異常系(エラー、在庫切れ、警告表示)
多くの現場では、
「通常表示」しか確認していません。
しかしCLSは、
最大表示・異常系で最も発生しやすいため、
この3パターン確認を省略すると、
再発リスクが一気に高まります。
継続モニタリング:計測データの見方とアラート設計(Google指標)
運用フェーズに入ったら、
CLSは
**定期的に“監視する指標”**として扱う必要があります。
基本となるのは、
Google Search Consoleの
コアウェブバイタルレポートです。
ここで重要なのは、
数値の「平均」ではありません。
本当に見るべきなのは、
「不良URLが増えていないか」
という一点です。
平均値は、
一部の良好なページに引っ張られて、
問題を見えにくくすることがあります。
一方で、
・不良URLの数が増えている
・特定テンプレートだけ悪化している
こうした変化は、
CLSトラブルの初期サインです。
もし短期間で急激に悪化した場合は、
次のような直近の変更を疑いましょう。
・直近の機能リリース
・広告タグの追加や変更
・外部スクリプトの導入
・キャンペーン用コンテンツの差し替え
可能であれば、
数値悪化を検知した時点で通知が来る仕組み
を用意するのが理想です。
すぐに対応できれば、
影響を最小限に抑えられます。
チーム体制:CLSスペシャリストがいない場合の支援・役割分担(SEO/開発)
現実的に、
「CLS専任担当」がいる現場はほとんどありません。
そのため、
CLS対策は
チーム全体で分担する前提で考える必要があります。
重要なのは、
「誰が何を見るのか」を
明確にしておくことです。
例えば、
次のような役割分担が現実的です。
・SEO担当
→ Search Consoleの数値監視
→ 不良URLの特定
→ 修正優先度の判断
・開発担当
→ HTML/CSS/JavaScriptの構造的修正
→ コンポーネント設計の改善
→ 技術的な再発防止策の実装
・デザイナー
→ 見た目と余白設計
→ 最大表示を想定したUI設計
→ 動きのある表現がCLSを生まないか確認
CLSは、
誰か一人の問題ではありません。
SEOだけが意識しても、
デザインや実装で崩れます。
開発だけが直しても、
運用変更で再発します。
だからこそ、
「後から足さない」
「先に枠を作る」
「最大状態を想定する」
こうした共通ルールを
チーム全体で共有することが重要です。
これにより、
CLS対策が
特定の人に依存する
属人化状態を防ぐことができます。
このように、
CLS対策は
改善フェーズよりも
改善後の運用フェーズで差が出る施策です。
検証。
監視。
チーム連携。
この3点を仕組みとして回せるようになると、
CLSは
「定期的に直す問題」ではなく、
そもそも起きにくい状態へと変わっていきます。
これで、
CLS対策は
単発の改善ではなく、
持続的なSEO・UX改善施策として完成します。
よくある質問:CLSに関する誤解を解説
(CLSとは/CLSに関する疑問)
CLSは、
Core Web Vitalsの中でも特に
専門用語が多く、誤解されやすい指標です。
PageSpeed InsightsやSearch Consoleを見ても、
「数値は出ているけれど、何が正解なのか分からない」
「改善したのに評価が安定しない」
と感じる人は少なくありません。
また、
検索結果やSNS、技術記事の中には、
CLSについて極端な表現や断片的な情報も多く、
それがさらなる混乱を招いています。
ここでは、
実際によく検索され、よく誤解されている疑問を取り上げ、
現実的かつ実務に即した視点で整理します。
CLSとは0にすべき?ユーザー体験と現実的な目標値
この質問は、
CLSを学び始めた人が
ほぼ必ず一度は抱く疑問です。
結論から言うと、
CLSを0にする必要はありません。
Googleが示している評価基準でも、
「良好」とされるのは
0.1以下です。
つまり、
CLSは
「まったくズレがない状態」を
求めているわけではありません。
現実的な目標は、
CLSスコアを0.1以下で安定して維持することです。
Webページは、
画像。
フォント。
スクリプト。
広告。
こうした複数の要素が絡み合って表示されるため、
完全に0にするのは
非常にコストが高くなります。
無理に0を目指すと、
次のような副作用が起こりやすくなります。
・デザインの自由度が極端に下がる
・余白だらけで情報密度が落ちる
・実装が複雑になり保守性が下がる
・開発コストや修正コストが増大する
その結果、
UXやビジネス面で
別の問題が生じる可能性もあります。
CLS対策で本当に重要なのは、
ユーザーが「ズレた」と意識しないレベルを維持することです。
数値を追いかけるあまり、
本来の目的である
ユーザー体験を見失わないようにしましょう。
CLSが直らないときの追加要因:サードパーティ、ブラウザ差、計測条件
「対策を一通りやったのに、
なぜかCLSが改善しない」
この状況に直面する人も多いです。
その場合、
自分の実装だけでなく、
外部要因や計測条件を疑う必要があります。
代表的な追加要因は、
次の通りです。
・広告配信元の仕様変更
・外部タグやウィジェットの読み込み遅延
・ABテストツールの挙動
・ブラウザやデバイスごとの差
・通信環境による読み込み順の違い
特に注意が必要なのが、
サードパーティ要因です。
広告タグや外部スクリプトは、
自分では完全に制御できません。
配信側の仕様変更や、
配信タイミングのズレによって、
突然CLSが悪化することもあります。
また、
Search Consoleで見ている
フィールドデータ(実ユーザーデータ)と、
PageSpeed Insightsなどの
ラボデータ(テスト環境データ)には
差が出ることがあります。
「テストでは良好なのに、
Search Consoleでは要改善」
というケースは珍しくありません。
この場合は、
・どのデバイスで
・どのページテンプレートで
・どのタイミングに
問題が起きているのかを
冷静に切り分けることが重要です。
CLSが直らない=自分の対策が間違っている
とは限らない点を、
しっかり理解しておきましょう。
「clsに なるには」って何?(スペシャリスト/担当者になるには必要なスキル)
「clsに なるには」という検索キーワードは、
一見すると意味が分かりにくいですが、
実際には
「CLS対策ができる人になりたい」
「CLSを理解して対応できる担当者になりたい」
という意図で使われているケースがほとんどです。
CLSスペシャリストになるために、
高度なプログラミングスキルが
必須というわけではありません。
求められるのは、
次のような基礎的な理解です。
・HTML/CSSの基本構造が分かる
・要素の表示順と読み込み順の違いを理解している
・画像やフォントが表示に与える影響を把握している
・SEOとUXがどう結びついているか理解している
これらは、
必ずしも
フルスタックエンジニアでなくても
身につけられるスキルです。
むしろ重要なのは、
**「後から動かさない設計視点」**を持てるかどうかです。
・先に枠を確保する
・最大状態を想定する
・後出し表示を避ける
こうした考え方を持つだけで、
CLS対策の8割は対応できます。
CLSは、
特定の職種だけの専門領域ではなく、
SEO・開発・デザインを横断する知識です。
そのため、
CLSを理解している人材は、
Web運営の現場で
非常に重宝される存在になります。
このように、
CLSに関する疑問や誤解は、
正しく整理すれば
必要以上に恐れるものではありません。
大切なのは、
完璧を目指すことではなく、
安定したユーザー体験を継続的に提供することです。
これを理解できれば、
CLSは
「難しい指標」ではなく、
扱いやすい改善指標に変わります。
まとめ:原因→測定→改善でCLSスコアを安定させ、SEOと体験を向上させる
CLSは、
一見すると専門用語が多く、
技術者向けの難しい指標のように感じられがちです。
しかし実際には、
CLSの本質は
**「構造」と「事前準備」**にあります。
特別なアルゴリズムや
高度なプログラミング知識がなくても、
考え方と順番を間違えなければ、
十分にコントロールできる指標です。
CLS対策で重要なのは、
闇雲に直すことではありません。
・なぜズレているのか
・どこで発生しているのか
・どのタイミングで起きているのか
この3点を正しく理解し、
原因を知り、数値で測り、正しい順番で直す。
これだけで、
CLSスコアは
一時的ではなく
安定した状態へと変わります。
CLSは、
SEOのためだけの指標ではありません。
ユーザーが
「読みやすい」
「使いやすい」
「安心して操作できる」
そう感じられるかどうかを、
数値として可視化したものです。
そのため、
CLSを改善することは、
検索順位対策と同時に
ユーザー体験そのものを底上げする施策でもあります。
今日すぐできる処置(応急対応):サイズ指定・枠確保・フォント設定
もし、
「CLS対策に今すぐ着手したい」
「まず何からやればいいか分からない」
という状態であれば、
最初に取り組むべきは、
以下の3点です。
・画像・動画のサイズ指定
・広告や埋め込み枠の事前確保
・Webフォントの表示制御(font-display)
この3つは、
修正コストが低く、効果が非常に大きい対策です。
画像にwidth/heightを指定する。
広告は表示前から高さを確保する。
font-display: swap を設定する。
たったこれだけでも、
CLSスコアが
「不良」から「要改善」
あるいは
「良好」まで一気に改善するケースも少なくありません。
応急対応として、
まずこの3点を実施するだけで、
サイト全体の安定感は大きく向上します。
中長期の最適化:設計標準化と継続評価でレイアウトシフトを抑える
CLS対策を
一時的な改善で終わらせないためには、
中長期の視点での最適化が欠かせません。
その鍵となるのが、
設計の標準化と継続的な評価です。
・コンポーネント単位で最大状態を定義する
・後から要素を挿入しない設計を徹底する
・可変要素には余白を持たせる
・新規リリース時にCLS視点で必ず確認する
こうしたルールを
「個人の意識」ではなく、
チーム全体の共通ルールとして組み込むことが重要です。
また、
Search Consoleを使った
定期的な数値確認も欠かせません。
平均値に一喜一憂するのではなく、
・不良URLが増えていないか
・特定テンプレートだけ悪化していないか
この視点で
継続的にチェックすることで、
CLSの再発を早期に発見できます。
CLS対策は、
「一度直して終わり」ではなく、
運用の中で育てていく施策です。
最後に:CLSは“直す指標”ではなく“守る指標”
CLSは、
何度も修正を繰り返す指標ではありません。
本来は、
・動かさない
・後から足さない
・先に枠を作る
この考え方を守ることで、
そもそも問題が起きにくくなる指標です。
CLSを意識した設計ができるようになると、
ページは自然と安定し、
ユーザー体験は向上し、
SEO評価も安定します。
今回の記事で紹介した
原因整理・測定方法・改善策・運用ルールを
一つずつ実践していけば、
CLSは
「難しくて厄介な存在」から
**「コントロール可能な指標」**へと変わるはずです。
ぜひ今日から、
「ズレていないか?」
という視点で、
自分のサイトを見直してみてください。
その小さな意識の積み重ねが、
SEOとユーザー体験の
大きな差につながります。
CLS(累積レイアウトシフト)に関するその他有益情報

CLSを改善しても検索順位が上がらない理由|評価反映のタイムラグと他指標の関係
CLSを改善したのに、
検索順位が思ったほど上がらない。
この悩みは、
CLS対策に取り組んだ多くの運営者が一度は直面します。
結論から言うと、
CLS改善=即SEO順位上昇ではありません。
Googleの評価は、
単一の指標ではなく、
複数の要素を総合して判断されます。
CLSはあくまで
「ユーザー体験を構成する一要素」です。
そのため、
以下のような理由で反映が遅れるケースがあります。
・フィールドデータが十分に蓄積されていない
・他のCore Web Vitals(LCPやINP)が足を引っ張っている
・コンテンツ品質や検索意図とのズレがある
特に重要なのが、
評価のタイムラグです。
Search Consoleで表示されるCLSは、
過去28日間のユーザーデータを元に算出されます。
つまり、
今日改善しても、
評価が安定して反映されるまで数週間かかるのが通常です。
CLS改善は
「順位を押し上げる魔法」ではなく、
順位が下がらない土台作りと考えるのが現実的です。
CLSはどこまでSEO評価に影響する?順位要因としての重みを正しく理解する
CLSは重要ですが、
SEOのすべてではありません。
Googleは、
「ページエクスペリエンスは軽量なランキング要因」
であることを明言しています。
つまり、
・CLSが良好だから上位になる
・CLSが悪いから必ず圏外になる
という単純な話ではありません。
しかし、
競合サイトの条件がほぼ同じ場合、
CLSの差が順位を分けるケースは確実に存在します。
特に影響が出やすいのは、
・YMYLではない一般情報系
・ECや比較記事
・検索結果が拮抗しているキーワード
です。
CLSは
「直接順位を上げる力」よりも、
評価を落とさないための防御力として理解すると正確です。
CMS別(WordPress/Shopify/独自EC)でCLSが起きやすいポイント
CLSの発生傾向は、
利用しているCMSやシステムによって大きく異なります。
ここでは代表的な3タイプに分けて整理します。
WordPressでCLSが起きやすい構造的ポイント
WordPressでは、
以下の箇所がCLS悪化の原因になりやすいです。
・テーマ標準のスライダー
・ウィジェット広告
・後付けプラグイン
特に、
画像サイズ未指定のテーマは要注意です。
対策としては、
・テーマの画像比率を固定
・広告用ウィジェット枠を事前確保
・不要なプラグイン削減
が有効です。
ShopifyでCLSが起きやすい構造的ポイント
Shopifyは、
テーマの自由度が高い反面、
CLSが起きやすい設計になりがちです。
主な原因は、
・商品画像の縦横比違い
・在庫・価格表示の動的切り替え
・アプリ追加による後挿入要素
商品カード単位で
最大状態を想定した設計が不可欠です。
独自ECでCLSが起きやすい構造的ポイント
独自ECでは、
仕様変更や機能追加のたびに
CLSが再発しやすい傾向があります。
設計段階で
「最大高さ」「エラー時表示」
を定義していないことが主因です。
UIコンポーネント設計が
CLS対策の成否を分けます。
モバイル表示でCLSが悪化しやすい理由|スマホ特有の注意点
CLSは、
モバイル表示の方が厳しく評価されます。
理由は明確です。
スマホは、
・画面が狭い
・タップ操作が多い
・通信速度が不安定
という条件が揃っているため、
わずかなズレでも体感ストレスが大きくなります。
特に注意すべきポイントは、
・画面幅による改行変化
・可変高さのボタン
・固定フッター表示
モバイルでは、
「PCでは問題ない」が通用しません。
必ず
スマホ実機またはDevToolsで
CLSを確認しましょう。
CLSが改善→悪化を繰り返す原因|運用フェーズでの落とし穴
CLSが一時的に改善しても、
数週間後に再び悪化するケースは非常に多いです。
主な原因は、
・新規コンテンツ追加
・キャンペーン差し替え
・広告タグ更新
です。
特に危険なのが、
緊急対応で入れた要素です。
短期的な売上施策が、
長期的なSEOを壊すこともあります。
CLS対策は、
運用ルールとセットで初めて機能します。
コードを書かなくてもできるCLS改善の考え方|設計とルールの重要性
CLS対策は、
エンジニアだけの仕事ではありません。
非エンジニアでも、
以下の視点を持つだけで
大きな差が生まれます。
・後から要素を追加しない設計
・可変要素は最初から枠を確保
・最大状態を想定して余白を取る
これらは
設計判断の領域です。
SEO担当やデザイナーが
CLSを理解しているだけで、
現場のトラブルは激減します。
CLS対策をやりすぎると起きるデメリット|UXとデザインのバランス
CLS対策には、
「やりすぎ」という落とし穴もあります。
過剰に固定すると、
・不自然な余白
・情報密度の低下
・デザインの硬直化
といった問題が生じます。
重要なのは、
ユーザーが違和感を覚えない範囲で安定させることです。
CLSは
数値を追いすぎると、
本来のUXを損ないます。
0を目指すより、
安定した0.1以下を目標にしましょう。
口コミ・体験談集
CLS対策に取り組んだWeb担当者・EC運営者のリアルな声
CLS対策は、
専門的で地味な作業に見える一方、
実際に取り組んだ人ほど「やってよかった」と感じやすい施策です。
ここでは、
ブログ運営者、ECサイト担当者、SEO担当者など、
立場の異なる視点からの口コミ・体験談をまとめました。
CLS対策前後で
何が変わり、どんな効果を実感したのかに注目して読んでみてください。
ブログ運営者の口コミ:画像サイズ指定だけで直帰率が目に見えて改善
これまでCLSという言葉自体を
ほとんど意識していませんでした。
PageSpeed Insightsで
「レイアウトシフトが発生しています」と出ていたものの、
正直よく分からず放置していたのが本音です。
記事内の画像に
widthとheightを指定し、
広告枠を固定しただけで、
CLSスコアが一気に改善しました。
その後、
Search Consoleで
「不良URL」が徐々に減っていくのを見て、
CLSが評価に使われていることを実感しました。
何より変わったのは、
直帰率と平均滞在時間です。
以前は
「読みにくい」と感じさせていたのだと、
後から気づきました。
アフィリエイトサイト運営者の体験談:広告配置を見直しただけでCV率が安定
CLS対策というと、
コードを大きく書き換えるイメージがあり、
ずっと後回しにしていました。
実際にやったことは、
・広告の後挿入をやめる
・最初から枠を確保する
この2点だけです。
それだけで、
記事スクロール中に
ボタン位置が動くことがなくなり、
誤クリックや離脱が明らかに減りました。
CV率が
日によって大きくブレていた原因が、
CLSだったと分かったときは驚きました。
ECサイト担当者の口コミ:商品一覧の安定化で回遊率が改善
商品一覧ページで
ユーザーがすぐ離脱する原因が分からず、
デザインや価格のせいだと思っていました。
CLSを意識して確認すると、
・画像サイズが商品ごとに違う
・在庫ラベルが後から表示される
この2点で
一覧全体が微妙にズレていました。
商品カードの
最大高さを基準に設計し直したところ、
スクロール時の違和感がなくなりました。
結果として、
ページ回遊数が増え、
商品詳細ページへの遷移率も改善しました。
SEO担当者の体験談:順位が下がらなくなったことが最大の成果
CLSを改善した直後、
検索順位が急に上がったわけではありません。
しかし、
アップデートのたびに
順位が大きく下がることがなくなりました。
以前は、
コアアップデートのたびに
影響を受けていましたが、
今は比較的安定しています。
CLSは
「攻めのSEO」ではなく、
守りのSEOだと感じています。
Web制作会社スタッフの口コミ:修正依頼が減り、運用が楽になった
クライアントから、
「表示がガタつく」
「読みづらい」
といった抽象的な指摘を受けることが多く、
原因特定に時間がかかっていました。
CLSを基準に
設計・チェックを行うようにしてから、
こうした指摘が激減しました。
レイアウトが安定することで、
見た目の信頼感も上がったと感じます。
非エンジニア担当者の体験談:知識がなくても判断できるようになった
コードは書けませんが、
CLSの考え方を知ったことで、
「これはズレそうだな」という
判断ができるようになりました。
広告追加や
キャンペーンバナー設置の際も、
「枠は確保されていますか?」
と確認できるようになったのが大きな変化です。
CLSは
エンジニアだけの話ではないと実感しています。
複数サイト運営者の口コミ:小さな改善の積み重ねが大きな差になる
最初は、
CLSスコアが0.3以上あり、
どこから手を付けていいか分かりませんでした。
1ページずつ、
・画像
・フォント
・広告
を地道に直していった結果、
全体で0.1以下に安定しました。
劇的な変化ではありませんが、
サイト全体の信頼感が上がったと感じています。
口コミ・体験談から見える共通点まとめ
多くの体験談に共通しているのは、
以下の3点です。
・CLS対策は思ったより難しくない
・小さな修正でも体感は大きい
・ユーザー体験とSEOの両方に効く
CLSは、
「気づいた人から得をする指標」
と言えるかもしれません。
トラブルシューティング
CLSが改善しない・悪化する・数値が安定しないときの対処法
CLS対策を進めていると、
「対策したはずなのに数値が改善しない」
「一度良くなったのに、また悪化した」
といった壁に必ず直面します。
このセクションでは、
実務で特に多いトラブルを原因別に整理し、
何を疑い、どこを確認し、どう対処すべきかを具体的に解説します。
CLSスコアがまったく改善しない|対策したのに数値が動かない場合
最初に確認すべきなのは、
「どのデータを見ているか」です。
PageSpeed InsightsやLighthouseは
ラボデータ(疑似環境)であり、
Search Consoleは
フィールドデータ(実ユーザー)です。
ラボでは改善していても、
フィールドデータに反映されるまで
数週間かかることは珍しくありません。
まずは、
最低28日間は様子を見ることが重要です。
それでも改善しない場合は、
一部のページだけでなく
テンプレート全体を確認しましょう。
CLSが一部のページだけ悪い|特定URLが不良になる原因
全体は良好なのに、
特定のURLだけCLSが悪い場合、
原因はかなり絞り込めます。
よくあるのは、
・そのページだけ画像サイズが未指定
・埋め込みコンテンツが多い
・広告配置が他と違う
というケースです。
Search Consoleで
URL単位に絞り込み、
構造の違いを比較しましょう。
広告を入れた途端にCLSが悪化した|広告関連トラブル
CLSトラブルで
最も多いのが広告絡みです。
特に、
・高さが変わる広告
・ロード後に差し替わる広告
・レスポンシブでサイズが変わる広告
は要注意です。
対処の基本は、
最大サイズを想定して枠を確保することです。
「表示されない場合は高さ0」
という設計は、
CLSを確実に悪化させます。
フォントを変えたらCLSが悪化した|文字ズレ問題
デザイン刷新後に
CLSが悪化した場合、
Webフォントが原因の可能性があります。
font-displayの設定が
デフォルトのままだと、
文字の表示切り替えでズレが発生します。
まずは、
font-display: swap
が設定されているかを確認しましょう。
それでもズレる場合は、
フォントサイズや行間を
システムフォントと近づける工夫が有効です。
モバイルだけCLSが悪い|PCでは問題ない場合
このトラブルは非常に多く、
見落とされがちです。
原因は、
・画面幅による改行増加
・固定ヘッダーやフッター
・縦長ボタンの折り返し
などです。
PC表示だけで判断せず、
必ずモバイル表示で
CLSを確認してください。
特に
ファーストビュー周辺のズレは、
モバイルでは致命的です。
CLSが改善したり悪化したり不安定|数値が上下する場合
CLSが安定しない場合、
原因は運用にあります。
・新しい広告タグを追加した
・キャンペーン用バナーを差し替えた
・外部スクリプトを入れた
こうした変更は、
CLSに即影響します。
対策としては、
「CLS影響チェック」を
リリースフローに組み込むことです。
サードパーティ要素が原因で直せない|自分で制御できない場合
SNS埋め込みや
外部ウィジェットは、
開発側で完全制御できません。
この場合の考え方は、
「動かないように囲う」です。
外部要素の周囲に
固定サイズのコンテナを用意し、
中で何が起きても
外に影響させない設計にします。
CLSは良好なのにユーザーから不満が出る場合
数値が良好でも、
ユーザー体験が悪いケースもあります。
例えば、
・意図しない場所に要素が出る
・視線誘導が分断される
これは
CLS以外のUX問題です。
CLSはあくまで
「ズレの量」を測る指標であり、
すべての使いにくさを解決するものではありません。
数値だけに引っ張られず、
実際の操作感も確認しましょう。
どこから直せばいいか分からない|優先順位に迷った場合
迷った場合は、
以下の順で対応してください。
- ファーストビュー
- クリック要素周辺
- 商品一覧・記事本文
- フッター・下部
ユーザー操作前のズレほど、
CLSへの影響が大きいです。
トラブルシューティングの最終チェックポイント
CLS対策で行き詰まったら、
次の3点に立ち返ってください。
・ズレる前に枠は確保されているか
・最大状態を想定しているか
・後から上に要素を入れていないか
この3つを守るだけで、
CLSトラブルの大半は回避できます。
Q&A集:CLSとは何か・改善・SEO影響までよくある疑問を解説
CLSについて調べ始めると、
同じような疑問に何度もぶつかります。
このセクションでは、
検索エンジンや実務現場で
特によく聞かれる質問を網羅的に整理しました。
断片的な情報に振り回されないよう、
一つずつ丁寧に解説します。
Q:CLSとは何ですか?初心者にも分かるように教えてください。
A:CLSとは、
Webページを表示したときに
レイアウトがどれだけズレたかを数値化した指標です。
正式には
Cumulative Layout Shift(累積レイアウトシフト)と呼ばれます。
ページを読んでいる途中で、
突然ボタンや文字の位置が動いた経験があれば、
それがCLSの問題です。
ユーザー体験の悪化を防ぐために、
Googleが重要視している指標の一つです。
Q:CLSが悪いと何が問題になるのですか?
A:CLSが悪いと、
ユーザーがストレスを感じやすくなります。
具体的には、
・誤タップが増える
・読みたい文章を見失う
・サイトが「不安定」に見える
といった影響があります。
その結果、
直帰率の上昇や
コンバージョン率の低下につながります。
Q:CLSはSEOに本当に影響しますか?
A:はい、影響します。
CLSは
Core Web Vitalsの一部として、
SEO評価に組み込まれています。
ただし、
「CLSが良い=必ず上位」
という単純な関係ではありません。
検索順位を
下げないための基礎評価
と考えるのが正確です。
Q:CLSの理想的な数値はいくつですか?
A:目標は
0.1以下です。
Googleは、
0.1以下を「良好」と定義しています。
0を目指す必要はありません。
無理に0に近づけると、
デザインや使い勝手を
損なうこともあります。
Q:CLSが0にならないのはなぜですか?
A:CLSは、
ユーザー環境によって左右されるため、
完全に0にするのは現実的ではありません。
通信速度。
端末サイズ。
ブラウザの違い。
これらによって、
微細なズレが発生する可能性があります。
重要なのは、
「体感できないレベル」に抑えることです。
Q:CLSを改善したのに順位が上がりません。失敗ですか?
A:失敗ではありません。
CLS改善は、
評価が反映されるまで時間がかかります。
Search Consoleのデータは、
過去28日間の集計です。
また、
他の指標(LCPやINP)や
コンテンツ品質も同時に見られます。
Q:CLSはPageSpeed InsightsとSearch Consoleのどちらを信じればいいですか?
A:目的によって使い分けます。
PageSpeed Insightsは、
改善ポイントを見つけるためのツールです。
Search Consoleは、
実ユーザーの評価を見るツールです。
最終的な判断は、
Search Consoleを基準にしましょう。
Q:画像サイズを指定しているのにCLSが改善しません。なぜですか?
A:以下の原因が考えられます。
・CSSでサイズが上書きされている
・レスポンシブで比率が変わっている
・画像以外の要素が動いている
CLSは
一つの原因だけとは限りません。
広告やフォントも
同時に確認しましょう。
Q:広告を入れると必ずCLSは悪化しますか?
A:いいえ、
設計次第で防げます。
問題なのは、
広告を「後から挿入」することです。
最初から
固定サイズの枠を確保しておけば、
CLSは発生しません。
Q:lazy load(遅延読み込み)はCLSに悪影響ですか?
A:正しく使えば問題ありません。
悪影響になるのは、
スペースを確保していない場合です。
プレースホルダーや
aspect-ratio指定を行えば、
CLSは防げます。
Q:CLSはモバイルとPCで違いますか?
A:はい、
モバイルの方が
CLSが悪化しやすい傾向があります。
画面が狭く、
改行や折り返しが増えるためです。
Googleの評価も
モバイルが重視されます。
Q:モバイルだけCLSが悪い場合はどうすればいいですか?
A:以下を重点的に確認してください。
・ファーストビューの高さ
・固定ヘッダー・フッター
・縦に長いボタン
特に、
画面上部のズレは
強く評価に影響します。
Q:サードパーティの埋め込みが原因の場合はどうすればいいですか?
A:完全に制御できない場合は、
囲い込む設計が有効です。
外部要素を
固定サイズのコンテナに入れ、
外側のレイアウトに
影響させないようにします。
Q:CLS対策はエンジニアでないとできませんか?
A:いいえ、
非エンジニアでも十分対応できます。
重要なのは、
・後から要素を追加しない
・最大表示を想定する
・枠を先に確保する
という設計意識です。
Q:「clsになるには」と検索されているのはどういう意味ですか?
A:
「CLSを改善できる人になりたい」
という意味で使われています。
CLS担当者になるには、
・HTML/CSSの基礎理解
・UX視点
・SEOの基礎知識
があれば十分です。
Q:CLS対策をやりすぎると問題はありますか?
A:あります。
過剰な固定は、
・不自然な余白
・情報密度の低下
・デザインの自由度低下
を招きます。
数値とUXの
バランスが重要です。
Q:CLS対策はいつまで続ければいいですか?
A:一度で終わりではありません。
新しいコンテンツ追加。
広告変更。
キャンペーン実施。
これらのたびに、
CLSは再発する可能性があります。
継続的な監視が前提です。
Q:CLS対策で最も大切な考え方は何ですか?
A:
「動かない前提で設計する」
ことです。
後から足すのではなく、
最初に枠を用意する。
この考え方だけで、
CLSトラブルの多くは防げます。
行動チェックリスト(保存版)
CLSを改善し、再発させないための完全実践リスト
CLS対策は、
知識を知っているだけでは意味がありません。
「日々の作業の中で守れるかどうか」
これが結果を左右します。
ここでは、
CLS対策を行動レベルに落とし込んだチェックリストを用意しました。
新規ページ作成時。
デザイン変更時。
広告・キャンペーン追加時。
このリストを見ながら確認すれば、
CLSトラブルの大半は未然に防げます。
STEP1:まず現状を把握する(測定・把握チェック)
□ Search Consoleでコアウェブバイタル(CLS)を確認した
□ 「不良」「要改善」に分類されているURLを把握している
□ URL単位ではなくテンプレート単位で問題を見ている
□ モバイル評価を優先して確認している
□ 直近28日間のデータで判断している
CLS改善は、
現状を正しく知ることから始まります。
ここを飛ばすと、
努力が空回りしやすくなります。
STEP2:ファーストビューを最優先で確認する
□ ページ上部でレイアウトが動いていない
□ ヒーロー画像・バナーにサイズ指定がある
□ 上部広告・お知らせ枠が後から挿入されていない
□ 読み込み途中で画面全体が動かない
□ モバイルでもファーストビューが安定している
CLS対策では、
ファーストビューの安定性が最重要です。
ここが安定していれば、
CLSスコアは一気に改善しやすくなります。
STEP3:画像・動画まわりのチェック
□ すべての画像にwidth/heightが指定されている
□ 動画・YouTube埋め込みにも事前に枠が確保されている
□ CSSのaspect-ratioが適切に使われている
□ レスポンシブ表示でも比率が崩れない
□ lazy load時もプレースホルダーが用意されている
画像対策は、
最もコスパの良いCLS改善ポイントです。
STEP4:フォント・テキスト表示のチェック
□ Webフォントにfont-display: swap が設定されている
□ 主要フォントはpreloadされている
□ フォント切り替え時に行間が大きく変わらない
□ 見出しや価格表示で文字ズレが起きていない
□ モバイル表示でも文字の折り返しが安定している
フォントのズレは、
小さく見えて
CLSに確実に影響します。
STEP5:広告・埋め込み要素のチェック
□ 広告枠は表示前から固定サイズで確保されている
□ 高さが変わる広告は最大サイズで枠を確保している
□ 広告が後から上部に挿入されていない
□ SNS・外部ウィジェットは囲い込まれている
□ 広告表示の有無でレイアウトが変わらない
広告は、
「空けてから表示」
これを守るだけでCLSは激減します。
STEP6:JavaScript・動的要素のチェック
□ 読み込み後にDOMを押し下げていない
□ 上部への後挿入を行っていない
□ 必要な要素は最初から枠を用意している
□ ポップアップはオーバーレイ表示になっている
□ 動的処理でページ全体が動かない
JavaScriptは便利ですが、
CLSにとっては
最大のリスク要因でもあります。
STEP7:CSS・アニメーションのチェック
□ top/left/heightを変更するアニメーションを使っていない
□ transform中心でアニメーションしている
□ hover時・表示時にレイアウトが動かない
□ モーションがCLSの原因になっていない
見た目の演出より、
レイアウトの安定性を優先しましょう。
STEP8:可変コンテンツ・余白設計のチェック
□ 商品名・レビュー数の最大表示を想定している
□ 翻訳・多言語化時も高さが足りる
□ エラー表示・警告表示の枠が事前にある
□ 余白を削りすぎていない
□ 少し内容が増えてもズレない設計になっている
CLS対策では、
**余白は「保険」**です。
STEP9:リリース前・変更時の最終チェック
□ 新規ページ公開前にCLS視点で確認した
□ デザイン変更後にPageSpeed Insightsを確認した
□ モバイル実機で操作確認を行った
□ スクロール・タップ時に違和感がない
□ 修正後にDevToolsでズレを再確認した
ここを習慣化できれば、
CLSの再発率は大きく下がります。
STEP10:運用・監視の継続チェック
□ Search Consoleを定期的に確認している
□ 不良URLが増えたら原因を追っている
□ キャンペーン・広告追加時にCLSを意識している
□ 数値だけでなく実際の体感も見ている
CLSは、
放置するといつの間にか悪化する指標です。
保存版まとめ:このチェックリストの使い方
・新規ページ作成時に上から順に確認
・デザイン/広告変更時にSTEP5〜7を重点チェック
・月1回、STEP1とSTEP10だけでも確認
この使い方をするだけで、
CLS対策は
**「特別な作業」ではなく「通常業務」**になります。
【まとめ】

原因→測定→改善→運用でCLSスコアを安定させ、SEOとユーザー体験を同時に高める
CLSは、
一見すると技術的で難しそうな指標に見えますが、
本質はとてもシンプルです。
「ユーザーが見ている途中で、画面を動かさない」
この一点を守れるかどうかが、
CLS対策の成否を分けます。
この記事では、
CLSとは何かという基礎から、
悪化原因の特定、
測定方法、
即効性のある改善策、
ECサイト特有の注意点、
運用・監視・トラブル対応、
口コミ・Q&Aまで、
実務で必要な視点をすべて網羅してきました。
CLSは、
一度きりの修正で終わる施策ではありません。
新しい画像。
新しい広告。
新しいキャンペーン。
こうした日々の更新の中で、
知らないうちに再発しやすい指標でもあります。
だからこそ重要なのが、
「個別対応」ではなく
設計思想としてCLSを理解することです。
CLS対策の基本原則をあらためて整理
ここで、
記事全体を通して一貫していた
CLS対策の基本原則を整理します。
・後から要素を挿入しない
・可変コンテンツは最大状態を想定する
・画像・広告・フォントは必ず事前に枠を確保する
・ファーストビューは絶対に動かさない
・モバイル表示を最優先で確認する
これらは、
高度なプログラミング知識がなくても
実践できるものばかりです。
CLS対策は、
技術力よりも
**「事前に考える力」**が問われます。
CLSは“順位を上げる魔法”ではなく“順位を落とさない土台”
CLSを改善したからといって、
すぐに検索順位が跳ね上がるとは限りません。
しかし、
CLSが悪いままでは、
どれだけ良いコンテンツを書いても
評価が伸び悩む可能性があります。
CLSは、
SEOにおける
基礎体力のような存在です。
・順位が安定しない
・アップデートのたびに落ちる
・CV率が伸びない
こうした悩みの裏に、
CLSが隠れているケースは非常に多いです。
今後の運用で意識したいポイント
CLS対策を「一度やって終わり」にしないために、
以下の意識を持ち続けることが重要です。
・新しい要素を入れる前に「ズレないか」を考える
・リリース前にCLS観点で確認する
・Search Consoleで定期的に数値を見る
・数値だけでなく実際の操作感も確認する
CLSは、
ユーザー体験とSEOをつなぐ橋渡し指標です。
数値を改善すること自体が目的ではなく、
ユーザーが
「このサイトは読みやすい」
「使いやすい」
と感じることが最終ゴールです。
最後に:CLS対策は「気づいた人から得をする」
CLSは、
まだ十分に対策されていないサイトも多く、
正しく理解して取り組めば
大きな差別化要素になります。
特別なツールや
高額な開発コストがなくても、
設計と意識を変えるだけで
確実に改善できる点も魅力です。
この記事をきっかけに、
ぜひ一度、
自分のサイトを
「動いていないか」という視点で
見直してみてください。
その小さな気づきが、
SEO評価とユーザー体験を
大きく底上げする第一歩になります。
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
